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2020.12.25
スプレーガンの使い方を徹底解説!メリット・デメリット・注意点も
まず、大前提として、完璧な仕上がりを求めるのであればプロに任せた方が賢明です。とはいえ、プロにお願いすると結構な費用がかかってしまいますから、手軽に自分の好きにやってみたい!という方だけチャレンジしてみてください。
車の塗装は缶スプレー塗装と今回紹介するスプレーガンによる塗装の2種類があります。ここではスプレーガンの使用方法と注意点についてお伝えしていきます。自分で塗って、理想通りの仕上がりになった時の感動は比べ物になりません。DIYならではの魅力でもありますから、満足行く結果になるよう、ここで基礎知識を学んでいってください。
※塗装を行う際は作業環境と近隣への充分な配慮をお願いします。
通常の缶スプレーと比べて、広範囲にスプレーできるのは大きなメリットです。効率よく短時間で仕上がるからです。また、スプレーやハケで塗装をするとムラができてしまいやすいですが、スプレーガンで塗装をすると比較的均一に塗装できます。なので初心者が塗装にチャレンジする場合、実は缶スプレーよりもスプレーガンの方が良い仕上がりになりやすいです。
注意点にもなりますが、デメリットとしては作業環境に注意が必要であることです。ウレタン塗装のミストは広範囲に飛散し、毒性もあります。ガレージなど近隣に迷惑がかかりづらく、換気も充分に行える場所で作業するようにしましょう。スプレーガンは大きな音が出ますから、住宅街や早朝・夜間では近所迷惑になります。自宅にガレージがない場合や共同駐車場などでは難しいので、その場合はレンタルガレージを借りて行うなど工夫する必要があります。
先ほどと重複しますが、作業環境には充分注意してください。近隣への迷惑にならず、充分な換気ができる場所で行ってください。
作業中は自分の安全にも注意しましょう。汚れても良い服装で、防毒・防塵マスク、防護メガネ、対溶剤用手袋は必須です。髪も汚れるので帽子やタオルで保護しておくと安全です。
また、スプレーガンを使用した後には塗料希釈剤(シンナー)も使用します。揮発性が高く有害なので火気厳禁です。当然ですが作業中は禁煙です。
スプレーガンだけでは塗装できません。以下の必要な道具を揃えてください。
・スプレーガン
・コンプレッサー
・エアホース
・エアフィルター
・カプラ
・シールテープ
・塗料
・クリーナー
・防毒マスク・防護メガネと吸収缶
・試し吹き用の紙やダンボールなど
塗料については車の種類によって必要なものが異なる場合があるので、確認してから購入してください。スプレーは有毒なので防毒マスクや吸収缶は必須です。
コンプレッサーの電源を入れたら、まずは塗料の吹き出し方を確認しましょう。スプレーガンには3つの調整ネジがついていて、背面に2つ、底に1つあります。背面の上にあるのがパターン調整ネジで、ネジを締めると円形に、緩めると楕円形にスプレーできるようになります。下にあるのが塗料調整ネジで、こちらは吐出量を調整します。これはストッパーのような役割があるので、必要以上に吹き出さないように調整してください。底にあるネジはエア量を調整できます。こちらは基本的に全開で構いません。
対象物とスプレーガンは15cmから25cm程度離します。近すぎると厚塗りになり塗料が垂れてしまい、遠すぎても薄くなってザラザラしてしまいます。
ガンは塗装面と直角に。できる限り平行にスプレーしていってください。ワイパーのように弧を描いてしまうとムラができやすくなります。速さはゆっくりですが、塗装面で止まらないようにしてください。塗装範囲より少し前から吹き始めて、塗装範囲を過ぎてから吹き終えるようにします。こうすることでムラができにくくなります。
文面ではなかなかイメージしづらいものなので、実際は紙やダンボールなどに試し吹きをして練習してから始めるようにしてください。
いきなりスプレーガンをするわけではありません。またスプレーガンの後もやることはあるので忘れずに。
汚れが残っていると塗装が剥げてしまったりムラができやすくなります。またこの際に傷や凹みがないか確認しましょう。こちらも残っているとうまくいかないのでパテなどを使って修理してから塗装するようにしましょう。
しっかり塗装されるように脱脂をします。油分が残っていると塗装が弾かれてしまうので、シリコンオフでしっかり拭き取ってください。
塗装しない部分にマスキングを行います。マスキングペーパーは新聞紙で構いませんが、隙間があるとそこに塗料が入り込んでしまうので丁寧に貼っていきましょう。
ここからスプレーガンが登場します。まずは下地を塗装します。2,3回にわけて塗装し、できあがったら乾燥するまで待ちます。ドライヤーを軽く当てると乾燥を早めることもできます。
乾燥したら研磨していきます。耐水ペーパーでツルツルになるまで磨いてください。研磨が終わったらエアーブローガンで水滴やほこりを取り除いてください。
ここでもう一度脱脂をします。あわせて傷や凹みもチェックしておきましょう。
ここがメインです。塗料は分量をしっかり計算し、入念に撹拌して色を確認してください。塗装は3回から4回にわけて行います。1回塗ったら10分乾燥を4回繰り返してください。できる限り均一に、ゴミや虫がついた場合はエアーブローで飛ばします。
最後にクリアで仕上げます。こちらも3回に分けて塗ります。1回目は均一に、2回目は艶を出すように塗っていきます。最後の3回目は垂れるギリギリまでしっかり塗っていくと綺麗に仕上がります。
ここまでできたら塗装は完了です。
なお、スプレーガン使用後は必ず洗浄してください。洗浄方法については別の記事で詳しくお伝えしていますのでこちらもご覧ください。
この記事を読んで「大変そう・・・。」と思った方は、無理せずプロに頼んだ方が良いかもしれません。簡単ではなく手間もコツもいるので、綺麗な塗装に仕上げたい方は専門業者に塗装をお願いしましょう。あくまで趣味の領域として、失敗しても良い車・バイクで実践するようにしてください。
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