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2021.1.27
もし車の塗装が剥がれたら?原因と修復方法を解説
長く愛車に乗っていると、何かのタイミングで車の塗装が剥がれてしまうことがあります。見た目もカッコ悪いですし、放置しておけばさらに状態が悪くなります。傷がまだ小さいのであればDIYでも直すことができます。自分の大切な愛車をもっと長く乗り続けられるよう、原因と対策を確認していきましょう。
よくある塗装が剥がれる原因を先に挙げておきます。
・車体の傷
・紫外線
・イオンデポジット、ウォータースポット
・鳥の糞や虫の死骸などによる汚れ
・融雪剤や海水による塩害
車の塗装が剥がれる大きな原因は、擦ったりぶつけたりした際の傷や凹みです。壁などにガリッとやってしまって、その衝撃で塗装が剥がれてしまうケースが多いです。こうした傷や凹みは自覚があるでしょうし、見た目にもハッキリわかるので対処しやすいのですが、実はこうしたミスがなく無事故無違反だったとしても剥げてしまうことがあります。
気づきにくい原因で多いのが走行中の飛び石傷です。チッピング傷とも呼ばれますが、小石などが車に当たることで塗装が剥がれてしまいます。チッピングは爪の先ほどのわずかな傷なので、よく見ないと気づかないかもしれません。特に高速道路などをよく利用している場合はほぼどこか傷になっていると言っても過言ではありません。なので一見綺麗なようでも細かく見て、傷がないか確認することをおすすめします。
洗車を正しく行わなかった場合も傷を作ってしまうことがあります。よく水洗いをせずにスポンジや洗車機のブラシなどでボディを擦ってしまうと、ボディに付着していた砂利や塵などがヤスリになって塗装を剥がしてしまいます。これは手洗いでも洗車機でも起こりうることなので、面倒であっても必ず先に水洗いを行いましょう。
次に多いのが紫外線です。直射日光を浴びて紫外線を受けると、塗装のクリア層が剥がれてしまいます。屋根のない青空駐車ではこのダメージは逃れられず、色あせ・色ボケなどを起こしていきます。
イオンデポジットは、水分中のミネラル分が付着することでできる白い斑点やウロコのようなシミのことです。白くビッシリできてしまうので非常に目立ちます。イオンデポジットができる理由は主に酸性雨や水道水のカルキです。洗車したら、しっかり拭き上げしていますか?乾くだろうと水滴を放置しておくと、カルキが乾いてしまい水垢になります。
また、水滴を放置しているともっと酷いことになる恐れがあります。水滴に直射日光が当たると、水滴がレンズの役割になって熱が集まり塗装を焼いてしまいます。虫眼鏡で紙が焦げるのと原理は同じです。ウォータースポットと呼ばれるもので、こうなってしまうと塗装面に穴が空いてしまい、イオンデポジットよりも落としづらくなります。イオンデポジットは溶剤を使えば綺麗に落とせますが、ウォータースポットは研磨作業をしても取り切れなくなることがあります。洗車後や雨上がりなどでしっかり水滴を拭き取らないと起こりやすくなるので注意が必要です。
洗車機を利用する場合、井戸水での洗車は避けましょう。たまに「井戸水洗車」を推している洗車機を見かけるので、なんとなく良さそうに感じるかもしれませんが、実は車にとっては良くないものです。井戸水にはカルシウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。洗車機を使うとドアの内側や細かな溝にシミが残りやすいため、イオンデポジットが付着しやすくなります。井戸水洗車は要注意です。
鳥の糞や植物の実には酸が含まれているので、放置しておくと塗装を溶かし剥がれてしまう恐れがあります。ブレーキダストといった鉄粉も、それが空気に触れることで酸化し、塗装剥がれの原因になります。虫の死骸や泥なども塗装を変色させることがあります。
降雪地域や沿岸地域で多いのが塩害の被害です。融雪剤には塩化カルシウム(塩カル)が含まれていて、これが塗装やシャーシ部分のサビの原因になります。海岸沿いを走ると塩を含んだ海風を浴びるのでこれもサビの原因になります。さらに海岸沿いは砂を浴びやすく、直射日光も受けやすいところなので車にとっては非常に厳しい環境です。
塗装をできる限り綺麗な状態を維持したいのであれば、定期的な洗車を心がけることがポイントです。正しく洗車を行えば洗車傷を作らず、鳥の糞や塩カルなどは綺麗に洗い流せます。しっかり拭き上げをしたらイオンデポジットなどのリスクを抑えられますし、飛び石傷のような小さな傷にも気づきやすくなります。特に降雪地域や沿岸地域では、念入りでこまめな洗車を心がけてください。
カーコーティングを施すことも有効な手段です。カーコーティングは紫外線や汚れから塗装を守ってくれる役割があるのでおすすめです。特にガラスコーティングをやると水洗いだけで大抵の汚れは洗い流せるようになり、3年から5年ほど長持ちするので意外と経済的です。手間なく愛車を綺麗に保ちたい方はご検討ください。
あまりに広い傷や凹み、剥がれであればプロにお願いした方が確実ですが、軽い擦り傷程度であればDIYでも修復可能です。
傷や剥がれの修復方法は主に3つあります。
・タッチペンで修復する
・スプレーで修復する
・ローラーやハケで修復する
修復方法は傷や剥がれの大きさによって決めてください。
一番手軽で簡単なのはタッチペンによる修復です。カー用品店などで販売されているペン状の塗料で、飛び石傷のような小さな傷をごまかすのに使えます。車種ごとに合った色があるので塗装に合う色を買うようにしてください。ただし、これはあくまで「ごまかす」作業で、応急処置に過ぎません。また広範囲にタッチペンを使用すると仕上がりにムラができやすく目立ってしまうので、小さな箇所に限定して使うようにしてください。
ガリッとやった場合などの広範囲の修復にはスプレーか後述するローラー・ハケを使います。ボディカラーに合ったスプレーを買って、直したいところにプシューッと吹き付けるだけです。
・・・と、使い方自体は簡単なのですが、綺麗に仕上げるにはそれなりの技術が必要です。たとえばワイパーのように手首を振ってスプレーしてしまうとムラになりやすいです。吹き付けるスピードが違ったり、終わり際で勢いづけてしまったりしてもムラができやすくなります。コツは、一定のスピードで平行に行うことです。初めて作業する場合はダンボールなどで練習してから行うと良いでしょう。また、スプレーは飛散しやすく危険なので、基本的には外で行うようにしましょう。手袋やマスク、マスキングテープなども用意して、安全面に注意して使用してください。
簡単で広範囲を修復できるのがローラーやハケを使う方法です。家の壁やベンチを塗る要領と同じなので簡単にできます。ただし修復後の質感は塗ったことがわかる質感になるので、塗ったことも隠したい場合はおすすめしません。これを味わいとして捉えられる方はチャレンジしてみてください。
いずれの方法でもある程度の技術が必要です。完璧に綺麗に仕上げたい方は、専門業者に依頼した方が賢明です。自分でやって失敗したら、結局業者に依頼する羽目になりますから、不器用で自信がない方はプロにお願いしましょう。プロにお願いすると自分で修復する場合よりも高額になってしまいますが、早めに対処すれば損傷具合も悪化せず費用を抑えることができます。傷や剥がれを放置しておくとサビや劣化を引き起こし、さらに酷い状態に陥る可能性があります。そうなってしまうと余計に大きな負担を強いられることになりますから、小さなうちから相談するようにしましょう。ぜひお近くのディーラーや自動車整備工場、自動車鈑金塗装会社などをお尋ねください。
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